【旬を知って賢く食べる】さくらんぼ

こんにちは!
梅雨を目前に曇りや雨の日が多くなってきましたが、雨上がりのふとした瞬間に、空にはキレイな虹がかかっている事も!
そんな日常のひとコマの美しさは、私達の心を豊かにもしてくれますよね。

今回は、透き通るように煌めく美しさから『赤の宝石・赤のルビー』とも呼ばれる“サクランボ”のご紹介です!

サクランボはバラ科サクラ属の果樹で、和名は“桜桃(オウトウ)”です。
「桜が付ける桃」という意味で、現在親しまれている“サクランボ”は、桜の実を指す「桜ん坊」がなまってその名となりました。

桜の実がサクランボですが、花を観賞する品種では実は大きくなりません。
果樹として食べられるのは、ミザクラ(実桜)と呼ばれます。ミザクラには、大きく3つの系統があります。

1つ目は、西アジアからヨーロッパを原産とする甘果桜桃(西洋実桜)です。国内でも知名度の高い『佐藤錦』はこれに属します。
2つ目が、アメリカ大陸で栽培される酸果桜桃(酸実実桜)です。
アメリカンチェリーとして店頭でよく見られるものの多くは『ビング種』という品種になります。
3つ目は、中国を原産とする中国桜桃(シナノミザクラ)です。
量はあまり多くありませんが、国内で流通している品種には大粒で黄色い皮の『月山錦』があります。

サクランボは、その小さな果実にいくつもの栄養素を含んでいるんです。
葉酸は桃の7倍以上も多く、またβカロテン当量はなんと桃の16倍以上にも!
そしてサクランボの注目成分としては、ポリフェノールの1種であるお馴染みアントシアニンです。
アントシアニンは身体のどこにイイか覚えていますか?

そう!目ですね!
目の網膜に存在する光情報を受取るロドプシンというたんぱく質の再合成を促し、目のかすみやぼやけを予防・改善できるとされています。

サクランボの出回り期は5月後半から7月。
抗酸化力を測定してみると6月に最も高い値となりました。(グラフをご覧ください)

短い出回り期の中でも6月は正にサクランボの旬といえるでしょう!

赤の宝石・赤のルビーとも呼ばれるサクランボ。
その美味しさで舌を満足させ、目にも効果が期待できるサクランボの価値は、宝石以上かもしれませんね!

青果日和では、果物や野菜の持つ魅力をこれからもどんどんお伝えしていきます。
       ※ 植物ストレス耐性力

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