新年明けましておめでとうございます。
本年も青果日和を、どうぞよろしくお願いいたします。
■旬と栄養
今回も“旬”がテーマです。
“旬”のものは『美味しい』だけじゃない!
美味しさ以外で “旬”が持ついい事を見ていきましょう。
まずは、『旬と私達の身体の関係』です。
毎日寒さが厳しくなっていく今日この頃ですが、寒さは身体にとって大きなストレスになります。
身にせまる危険信号を感知して、交感神経という自律神経が優位になります。
でも忙しい現代人は、生活習慣の乱れやストレス、過労などにより、この自律神経システムの自然なバランスが乱れたり低下していたりするんです。
このバランスを整えてくれるのが、冬に旬を迎える野菜達。
交感神経が優位になると、免疫機能を担う白血球(顆粒球、リンパ球、マクロファージ(単球))のうち顆粒球の数が増加します。そうすると免疫バランスも崩れてきます。
そこで冬が旬の野菜を毎日食べ続けて調査してみると、なんとリンパ球が増加し顆粒球とのバランスが取れる事が分かりました。旬ってすごい!
一方、暑い夏には新陳代謝が乱れ体調も狂いやすくなります。
そんな時、身体はやはり水分が多く含まれた野菜を必要とします。
夏の野菜は、トマト、胡瓜、ピーマン、なすなど成り物野菜と呼ばれる果菜類が多く、水分やカリウム含量が高いのが特徴です。
汗をかくと塩分も欲しくなりますが、摂取し過ぎたナトリウムを細胞外へ排出する役割を持つのもカリウム。
また、夏野菜は発汗、利尿効果を持ち身体を冷やす作用もあります。
身体の中は、夏野菜を食べるときちんとバランスが取れるような仕組みになっているのです。やっぱり旬ってすごい!
『青果日和』では、これからの冬に旬を迎える野菜やその栄養価について、情報を発信すると共に、旬の中でも厳選したお野菜を皆様にお届けしていきます。
