秋の味覚【さつまいも】

冬がせまり、暖房が必要な季節になってきましたね。
暖かい食べ物は寒さに縮こまった身体をほぐしてもくれます。
温かい焼き芋をホクホクしながら食べると、その甘味と温かさが身体にじわりと染み渡りますよね。
今回は、そんな焼き芋の原料~サツマイモ~をご紹介します!

サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属の植物。
原産地は、南アメリカ大陸のメキシコ中央部とする説が有力で、紀元前3000年以前には既に栽培されていたほど歴史の古い作物です。

日本へは17世紀始めに中国(唐)を経由して沖縄、鹿児島(薩摩)へと伝わった事が名前の由来です。
九州では、“唐芋”とも呼ばれています。

サツマイモの種類は、世界ではなんと約4000種類ほどあると言われています。
日本で栽培されているサツマイモは約40種類程。
生食用の他に、焼酎用やでんぷん原料用もあります。

サツマイモの品種を、肉質の色別に下記にご紹介していきますね。

黄色~淡黄色の品種
  サツマイモの中で最も多い種類です。
●「紅あずま」、「紅あか」、「紅さつま」→ ホクホクした食感を楽しみます
●「紅はるか」、「シルクスイート」→ 保存中にしっとりとした食感へ変わっていきます。
●「高系14号」→ 甘味が強くややねっとりとした食感で焼芋に最適です。

オレンジ色の品種】 
甘味が強く柔らかくねっとりとした食感ものが多いです。
●「安納紅」、「安納こがね」、「紅はやと」、「あやこまち」
→ 繊維が少なめで冷めても甘味が残るので、人気の品種です。

紫色の品種】 
●「紫芋」、「パープルスイートロード」、「えい紫」「山川紫」「あやむらさき」
→ 鮮やかなその色合いからお菓子等にもよく利用されます。
やや甘味が薄い特徴がありますが、最近では甘味の強い「華むらさき」等も。

白色の品種
●「コガネセンガン」、「シロユタカ」
→ 皮も中身も白色で紛質が強い特徴があり、主にでんぷん原料用や焼酎用として利用されます。
●「タマユタカ」
→ 干すと甘味が凝縮される特徴を持ち、干し芋の原料として多く利用されています。

サツマイモは1度に食べる量が比較的多いので、栄養量としては多くの野菜を食べたことに匹敵します!

不溶性・水溶性の食物繊維が豊富な事はよく知られていますが、それ以外にもカリウムや銅、マンガン等のミネラルや、ビタミンB群やEも多く含むんです。
また、ジャガイモと同様に加熱してもビタミンCが壊れにくいのは嬉しい特徴ですね。

サツマイモのオレンジ色にはβカロテンが、紫色にはアントシアニンが関係しています。
その抗酸化力を比較してみると同じ色の中でも差があるものの、全体としては紫色の品種が比較的抗酸化力が高い結果となりました(図)。

甘味や食感だけでなく、その色合いや用途の幅広さに富んだサツマイモ。
昔も今も、その恩恵を食卓にたっぷりと与えてくれる心強い農産物ですね。

青果日和では、旬の野菜や果物のチカラを実際に測定し、その結果を美味しさの情報と共に皆様にお届けしていきます。

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